国内旅行業務取扱管理者

国内旅行業務取扱管理者試験の内容

国内旅行業務取扱管理者試験は、一般社団法人全国旅行業協会(ANTA)が主催しています。
旅行業者は旅行業法に基づいて、各営業所ごとに「旅行業務取扱管理者」を1名以上配置して、監督業務を行うことが義務づけられています。

ANTAでは試験を実施する以外に、「国内旅行業務取扱管理者研修」も行っています。
ただし、国内旅行業務取扱管理者研修は一般の方が受講できる研修ではなく、旅行業者や旅行代理業者の業務に就いている人が対象です。
国内旅行業務取扱管理者研修というのは、「国内旅行実務の科目」を免除するための研修となっています。

国内旅行業務取扱管理者試験は年に1回実施され、受験科目は業務に関連する法律知識を問う「旅行業法およびこれに基づく命令」と、旅客や手荷物の区分や規定などの「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」、交通機関や宿泊の料金、保険に関する「国内旅行実務」の3科目です。
なお、いずれの試験においても、「国内旅行実務の科目」だけは合格基準に達している人は、翌年度の試験に限り免除となります。

ところで、国内旅行業務取扱管理者試験は国内旅行向けの試験ですが、海外および国内の旅行業務を取り扱うことのできる「総合旅行業務取扱管理者」という資格もあります。
海外旅行も行う場合は、国内旅行業務取扱管理者試験だけでなく、「総合旅行業務取扱管理者試験」を受けた方がよいのではないでしょうか。
なお、総合旅行業務取扱管理者試験を行っているのは、全国旅行業協会(ANTA)ではなく、日本旅行業協会(JATA)です。

国内旅行業務取扱管理者の合格基準

国内旅行業務取扱管理者の試験合格率は例年およそ30~40%で、100点満点中60点以上の得点をすべての科目においてとることができれば合格となります。
難易度が高めの試験ですが、受験者には大学生が多いということでした。

この試験の中で最も難易度が高いと言われるのは国内旅行実務の観光地理の科目ですが、この科目は日本全国にある観光地であることから範囲が広いようです。
しかし、全国の観光地にくわしい人であればこの科目はラクになるので、国内旅行業務取扱管理者の合格率を上げるには、全国の観光地についてよく調べておくことでしょう。

国内旅行業務取扱管理者の資格取得後

国内旅行業務取扱管理者という資格は、旅行会社に勤める際に必要となる資格です。
旅行会社に就職する場合にこの資格を持っていれば、アピールできるのではないでしょうか。
ただ、この資格を持っている人は旅行会社の中に1人いればいいので、開業できるほどの資格ではありません。

なお、よく似た資格に日本旅行業協会(JATA)が実施している「総合旅行業務取扱管理者」という資格もありますが、こちらは海外旅行も範囲に入っています。
両方の試験には共通点が多いということで、両方受験することも可能です。
この二つの資格を持っていれば、さらに旅行会社などに就職する際に有利になるでしょう。