幼稚園教諭の仕事内容
幼稚園教諭は、全国にある公立・私立の幼稚園に勤務をする先生としての仕事です。
勤務をするためには先に国家試験である幼稚園教諭免許状を取得しなくてはいけません。
保育士と異なり幼稚園教諭は文部科学省の管轄で、子供たちの知育を担当することとなっています。
対象となるのは4~6歳の未就学児で、それぞれクラスを受け持ちます。
基本的に幼稚園は、平日の朝7~8時から夕方2~3時くらいまでの短い時間での受け入れです。
保育所のように早朝保育や深夜保育といったことがないので比較的就業時間が把握しやすく、仕事のペースがつかみやすい仕事と言えます。
幼稚園は全国に国公立私立合わせて約1万3千件あるとされていますが、少子化の影響もあって受け入れ人数は減少傾向にあります。
しかし一方で子供1人あたりにかける教育費は年々増加傾向にあることから、早期教育を目的とする私立幼稚園のニーズは高まってきています。
幼稚園教諭としてのやりがい
幼稚園教諭としてのやりがいは、子供たちと日々ふれあい、そこから子供の成長を促すことができるということにあります。
毎日子供たちと一緒に遊んだり、歌やお絵かきをしていくということそれ自体が大きなモチベーションにつながってくるでしょう。
実際に幼稚園教諭として勤務をしている人の話を聞いてみても「入園時は泣いてばかりだった子供が、卒園児に自分の将来の夢を発言できるようになった」というような成長を喜ぶ声が聞こえています。
幼稚園の場合、国立や公立施設の場合はある程度教育方針が決められていますが、私立幼稚園になると独自の教育法を取り入れているなど個性的な教育を行っていくことが可能です。
将来を担う子供たちにとって大切な幼少期に、可能性を伸ばす教育をしていくことができるというのは、大変に社会的意義の大きな仕事と言えます。
幼稚園教諭が女性に人気な理由
幼稚園教諭として勤務をしている人の男女比を見てみると、その93.75%が女性となっています(2010年度国勢調査)。
ただ年々男性教諭も増加傾向にあることから、現在では大体10人に1人くらいが男性と思えばよいでしょう。
もともと子供に関する職場は女性が多いですが、自分自身も子育てをしながら幼稚園で教えているという人も見られます。
体力的につらい仕事であることから男性の手が必要な場面も多いのですが、やはり子供が好きで教育に関わりたいと感じる人は女性に多いようです。
園内のスタッフのほとんど~全てが女性ということも珍しくない職場ということもあり、昇進や昇給をしていくときに男女差がないということも人気の理由の一つといえるかもしれません。
担任や管理職への道もあり、多くの幼稚園では明確な人事査定制度も整っています。