プレゼンを成功させるためのコツとは
営業職や企画・広告職に就いている人にとって避けて通れないのがプレゼンです。
プレゼンは社内で企画を通すために行うものもあれば、クライアントの前で行うコンペの場合もあります。
なお正確には「プレゼン」とは提案者とオーディエンスが1対1の関係であるのに対し、「コンペ」は一つの目的に対して複数の提案者が順番に発表をしていくという1対多数のことを言います。
しかし提案者が1人(とそのサポートメンバー)で、提案の良し悪しを判断する人間に対して訴えるという点は一致していますので、方法論を学ぶときに特別に区別をする必要はないでしょう。
プレゼンの難しさを短く集約すれば「わかりやすい資料作り」「上手な話し方」「インパクトのある演出」ということが挙げられます。
世界一プレゼンのうまい人といえば何と言ってもスティーブ・ジョブズでしたが、彼の行うAppleの新製品発表はまるでそれ自体が一つのショーであるかのように聴衆を引き込むものでした。
素人である我々がジョブズのようなプレゼン能力を身につけることは難しいですが、在りし日のジョブズのプレゼンを研究することでコツを学ぶことはできます。
自信を持ってプレゼンをすることはそれだけで無言の説得力につながっていきますので、まずは基本的なプレゼン力を磨いていきましょう。
ジョブズが行っていたプレゼンを分析する
といっても、ジョブズの猿真似をして大げさな身振りや言い回しをする必要はありません。
実際プレゼンの場面においてジョブズになりきっていた「イタイ人」も世の中にはいたようです。
学ぶべきは表面的なことではなく、論理の持って行き方や伝え方なので、それは忘れてはいけません。
具体的な方法をいくつか挙げると「結論を先に述べる」「要点は多くても3つまで」「聴衆のレベルに合わせて難解な用語は使わないようにする」「数字を示すときは効果的に」ということがあります。
さらに上級テクニックとして、聴衆に対して問いかけるようにしたり考える時間を与えたりするようにして話に引き込んだり、スライド画面を高品質なデザインにするといったことがあります。
それと最も重大なのが、自分自身がプレゼンする品物やサービスに愛情を持ち、熱意を持って語りかけるようにするということです。
もう一つ付け加えると、ジョブズは天性の才能でプレゼンをしていたように思われていますが、実際にはかなり練習をしてからステージに上がっていました。
どうしてもプレゼン前に緊張するなら、本番にできるだけ近い場所で何度も練習を繰り返し重ねるようにするのがよいと言えます。
その際信頼できる人に率直な意見を求めるということも有効です。